京都大原記念病院グループリハビリスタッフのあんなことこんなこと

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土井

なおる

2012年4月24日(火)

日々、患者・利用者さんと接する仕事をさせていただく中で、

「なおる」という言葉を使っておられる場面に多く出会います。

 

この「なおる」ですが、体をなおす意味では、「治る」と書きます

私の手元にある辞書で「治」という漢字単体の意味を引くと、

「乱れたものに手を加え、秩序をもたらすこと」ということが原義だそうで、

政治や治水など暴れる何かを押さえ込むような意味合いに使われます。

なので、本来の病を治すという言葉は、

乱れた心身に、医療や休養という手を加え、秩序ある状態にするということになります。

(ということは、勝手に体調がなおったとき、治ったと書いてはいけないのかもしれませんね)

一方、

同音異義語で、「直る」とも書けます。

同様に調べると、この「直」という漢字は、「まっすぐ」ということが原義だそうで、

転じて、まっすぐなこと、曲がったものをまっすぐにする、間違ったものを正しくする

という意味をもつそうです。

つまり、「治」「直」どちらにしても、「なおる」とは元通りになるという意味ではないようです。

そして、医療で使う「なおる」も、原義に近い意味で使うことが多くあります。

しかしながら、

一般に日常会話で使われる「なおる」は、元通りになるという意味のほうが多いように思いますし、

「治」「直」の両方ともに共通する意味「手を加える」が含まれないことも少なくありません。

 

「医療の常識は一般の非常識」とも揶揄されますが、こんな言葉の意味ですら、ズレがあるものです。

患者・利用者とその御家族と医療従事者の間でお話されるときには、お互いに、

「伝えられた言葉の意味をしっかりと理解する」、とても大切にしていきたいなぁと思います。

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