通所リハビリテーション(デイケア)

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2016年3月1日(火)

―これで最後だと思う。
そんな言葉と共に臨んだのは、津熊アキヱ様・白寿民謡コンサートだった。御年99歳。民謡を自分の生きる道と定め、日本民謡協会公認助教授の資格を持ち、長い間弟子に稽古をつけていた。
ところが、平成26年に転倒され、右大腿部転子部を骨折。退院後は博寿苑通所リハビリテーションでリハビリに励んでいる。目標は「また舞台に立って歌うこと」。「私は歌手。また一人で立てるようになりたい。ならなければならない。」と、並々ならぬ強い思いだった。

なんとかして目標を達したい。

そして、職員と利用者様、お弟子さん、家族様が一丸となってイベントは企画された。
お弟子さんを引き連れて、幕が上がる。尺八や琴の演奏と、朗々と響く歌声。99歳とは思えない力強さ。
その中の一曲に「謙良節」という青森の民謡があった。正月の祝い歌で、「年の初めの千代八千代……」とめでたい詞が続く。

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最後に津熊様より、「99歳でここまで頑張れた。皆さんも一緒に頑張ってほしい」と言葉があった。その言葉の重み。観客の他利用者様や職員からは拍手喝采があがった。リハビリをして、自己実現が叶うことで、周囲の人々にも勇気を与えることができる。
「先生、この度はおめでとうございます」。お弟子さんの一人がそう声を掛けた。自分らしく長生きをすることは、こんなにもおめでたい。