通所リハビリテーション(デイケア)

ニュース

会いたい人に、

2016年4月1日(金)

「知人のお見舞いに行きたい……」彼女の希望を受けて、リハビリの短期目標はそう定まった。
 
当施設では、生活の中に明確な目標がある方を対象に、様々な職種がサポートしながら集中的にリハビリを行う「リハビリマネジメント加算Ⅱ(以下リハマネⅡ)」というプログラムを実施している。川端光代様もリハマネⅡ対象の一人だ。
 
川端様は平成23年にパーキンソン病を発症。平成25年に癌の手術を行い、その治療に伴い身体機能が低下してしまい、一時は歩くことも難しかった。現在は徐々に体力・意欲の向上が見られ、大原のご自宅でご主人と息子様と生活している。穏やかで人当たりの良いご婦人で、ご友人が多い。しかし、以前「友達と三条の映画館に行ったんだけど、私はついていくのに精一杯だった。次はもっと元気になっていきたい……」と呟いたことがあった。
 
それから二か月後、プログラムが始まった。博寿苑の外回りは美しい小川や京野菜の畑が広がっている。山風に吹かれながらの屋外歩行訓練で、川端様はいつも楽しそうに、前向きに取り組んでいた。

博寿苑通所リハビリ

目標のお見舞いは往来の多い西大路三条付近。バスの乗り換えや、歩道の凸凹も想定して、不整地や段差の歩行練習を行う。体力がつき始めると、不安は自信へと変わっていった。お見舞いは成功。その後も、タクシーではなくバスを安心して利用できるようになり、積極的に外出されるようになった。「バスの乗り降りは完璧!」嬉しそうな笑顔が輝いた。
 
プログラムは半年でいったん終了する。終了するにあたり感想を伺うと、「自分一人ではとてもできなかった。自分が気付かないところまでよく見てくれて、本当に喜んでいます」と言葉を頂いた。家族様からも、「え、こんなことって思うような目標をクリアしていくことが、とても良かったんだと思う。自信がついたのが目に見える。青信号のうちに横断歩道を渡りきれるようになった」と、実感の声があった。
 
会いたい人に、会いに行こう。
リハビリが苦しいと感じる時もあるだろう。しかし、会いたい人の顔が思い浮かべば、継続する力になる。